神戸ゴルフ倶楽部の巻

日本最古のゴルフである「神戸ゴルフ倶楽部」に行って来ました。

開場は、明治36年5月。今から110年以上も前にイギリス人貿易商「グルーム」により六甲山中に作られました。驚きです。グルームは、六甲山にしばしば登り、その眺望の素晴らしさに魅せられ山荘を建てました。これが六甲山に建った最初の山荘と言われています。そして、友人達に避暑地としての六甲山の魅力を広めていったそうです。

ある日、山荘で友人達とイギリスの思い出話に花を咲かせていると、故国で盛んなゴルフの話になりました。大のゴルフ好きのアダムソンが「今や香港でもゴルフが出来るそうだ」と言うと、グルームが「それじゃ、ここにコースを造ろうじゃないか」と言い出したと伝えられています。当時の情景が目に浮かぶようです。凄い実行力ですね!英国人のゴルフに対する熱意に脱帽です。(一部、神戸ゴルフ倶楽部のHPより抜粋させていただきました。)

当時の写真が飾られていました。感動ものです。

やがて、グルームは、「六甲の開祖」と称されるようになり、現在「六甲・山開き」と共に「グルーム祭」が毎年行われています。(今年は6月25日に開催)下の写真は、バーと談話室です。

クラブハウスは、暖かくてワクワクするような雰囲気を感じました。受付の方も親切に対応してくれました。ロッカーは、年季の入った木製で、「お好きなのをお使いください。鍵はありませんので、貴重品は貴重品ロッカーにお預けください」と。

クラブは10本(パター含む)までに制限されていて、専用のゴルフバックに詰替えます。ゴルフおやじは、W5、U4、U5、I7~9、P、52°、58°、パターを選択しました。

キャディーさん(神戸大学の学生さん)が、一人で4バックを担いでくれます。申し訳ない気持ちになります。当然ここは、すべて歩きです。結構なアップダウンがあり、足腰の鍛錬にはもってこいですが・・・。

昨夜から降り続いた雨は、何とか上がりましたが、風が結構強く、平地と4°も温度差があるため、長袖にベストで丁度良いくらいでした。霧が多く立ち込め、さながら「天空の城」でゴルフをしているようです。50Y先が見えなくなることもしばしば。

いよいよプレー開始です。今日は、全員一致でバックから打とうということになりました。とは言ってもバックティーとフロントティーの差は大体10Y前後で長くて30Y強しかありませんでしたが・・・(笑)

アウト1番180Y、パー3。緊張気味に打った第一打は、少し左方向へ。グリーンを外れたボールは、勢いよく急坂を駆け下りて行ったようです。OB ??暫定球を打って、ボールを探しに行くと白杭手前数十センチのところに止まってくれていました。「やれやれ。」40Y位でしょうか。ピンの見えない砲台グリーンに向かってアプローチ。グリーンから少しこぼれていましたが、寄せワンのボギー発進となりました。なかなか手強いショートです。

アウトのショートは、全部で6ホールありますが、すべて170Y以上で、砲台で、グリーンが小さく難しいホールばかりです(泣)

10番167Yパー3にやってきました。霧がかかり、風が左から右に結構強く吹いています。グリーンは、霧で全く見えません。この方向と思ってU4で打ったボールは、会心の打球音を残し、霧の中に消えて行きました。少し右目からドローがかかって風と喧嘩して良い所に行っているはず。グリーンに向かう足が自ずと速まります。見事、ゴルフおやじのイエローボウルがグリーンを捉えていました。我ながら「あっぱれ!」バーディーこそ、逃しましたが、パーが取れてシメシメ。

このゴルフ場は、10番ホールを終えてから昼食になります。「お蕎麦定食」を頂きました。冷えた身体には「温かいお蕎麦」が一層おいしく感じられました。(食べるのに夢中で写真を取り忘れました。ごめんなさい。)

(左の写真:ティーの真横にあった素敵な別荘 右の写真:林でセパレートされたミドルホール)

後半のホールもなかなか手強くボギーが続きます。

16番 前方に左下がりの稜線が見えます。「200Yで越せますよ」との説明を受けて、W5でのフルショットは、見事稜線を越えくれました。皆からは、ベスポジだとお褒めの言葉をいただきましたが、そこからグリーンは見えません。「この方向にアゲンストを考慮して170Yを打ってください。」と言われ、U4でスウィング。きれいに振り抜けたボールは、思い通りの方向へ。近づいてみると、グリーンの端に乗っているではありませんか。「嬉しい!何とか2パットで沈めてパーをゲット。ゴルフって楽しいな~♪」

 

気をよくして臨んだ17番は、ショート131Y。ようやくまともなショートホールに来たぞ!とみんな安堵の表情。ゴルフおやじが8番アイアンで打ったボールは、アゲンストの風に戻されあえなくガードバンカーに。そこからダフリにトップに深いラフに・・・散々な目に遭ってしまいました。ヤレヤレ(汗)こんなところに落とし穴があったとは。(よくある話です)

気分を変えて、いよいよ最終ホール258Y、パー4へ。右斜面の裾野狙い。思い通りに行きました。第2打は、グリーンを少しオーバー。しっかり寄せて2パットのボギーで終了。楽しかったですね。今まで行ったどのゴルフ場よりも「味がある」ゴルフ場に思えました。

お風呂を上がってから皆で反省会。レストランのおばさんお薦めのシフォンケーキセットを注文。歩き疲れたおじさん達に好評でした。

由緒あるゴルフ場でのプレーを堪能し、次回の避暑を兼ねての挑戦を心に誓い、家路についたゴルフおやじでした。